課題を起案した後、担当の先生方に講評して頂きました。
課題を解いている中で、「考えていることをどう起案すればいいか」というところが難しく感じましたが、講評の際、自己が感じた疑問点を解消することが出来ました。
講評では、良かったところと悪かったところを的確に指導して頂き、大変勉強になりました。
また、私が抱いた質問や感想に丁寧に答えて頂き、これからの課題が何かを明確に理解出来ました。
貴所で実際に動いている案件を題材にして頂いたことで、非常に緊張感も持って課題と向き合うことが出来ました。
また、講評につきましても、お忙しい中、十分な時間を確保して頂き、私の至らない点についてご教授下さいました。
先生方が実際に辿った思考回路をお話しして下さったことで、実務のイメージを具体的に想起することができ、今後実務家として活動するうえで大切なものとなっています。
課題は、基本的な法的知識を前提として、法的思考力を試される問題でした。
難しい問題ではあったものの、どれだけ考えを深められるかが問われていて、非常にやりがいがありました。
また、現実の事例を題材にしており、試験の答案を超えて、依頼者の利益を最大限実現するにはどのようにすればよいか考えることができる問題でした。
実際の実務を追体験でき、新鮮でした。
講評は、時間を割いて丁寧に説明していただきました。質問にも時間を割いていただき、非常に分かりやすかったです。
司法修習にあたって注意すべき点にまで言及していただき、勉強になりました。
課題は、実際の事件を題材にしたものではあるものの、ロースクール生に馴染みのない特別法等の知識がなくとも解答が可能な設問でした。
逆に言えば、基本七法で対応できる設問であるからこそ大変歯ごたえのある課題となっていました。
また、講評は大変丁寧で、担当の先生から起案の講評をいただいた後は、満足のいくまで質問や議論をさせていただきました。
課題を通してサマークラーク生の実力を測るという側面は、もちろんあったとは思いますが、課題を通じてサマークラーク生に「実務家に(技術的に)必要・大切なことを伝える」という意図が先生方にはあったのだと私なりに解釈しています。
この点、私は課題を通じて、「実務では事実を正確に把握・確定することが大切となる。」ということを学びました。
司法試験受験生は、いわゆる事例問題を解く際には不動の事実が与えられるため、法適用や法解釈が主戦場になります。
しかし、実務においては、事実レベルの争いが主戦場となることがしばしばあります。
膨大な証拠を緻密に精査し、事実を正確に確定することでこそ、具体的かつ説得的な主張が可能になることを課題を通して痛感しました。
課題で扱った内容自体は基本的知識を用いるものが多かったが、その課題を通じて「基本的知識を扱う」という難しさ、奥深さを体感することができたと感じました。
また、講評についても各担当の先生方が懇切丁寧に自分のできているところとできていないところを的確に指摘してくださり、また、サマクラ生の修習まで見据えた解説をしていただけたので、大変勉強になりました。